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執筆者の写真Recovering Minds YASUKO

「ナラティブセラピーを学ぶ」オンラインセミナーのご報告

「ナラティブセラピー」って、聞いたことありますか?


最近、SNSや本屋さんでもよく見かけるようになりました。でも、「ナントカ療法」とか「ナントカセラピー」って難しくて、その時はなんとなくわかったような気になるけれど、結局、実生活ではあまり実践できなかったり、カウンセラーから離れてしまったらわからなくなったり。それって、意味があるのだろうか、と思います。

ナラティブセラピーの本もたくさん出ていて、専門家向けのものはなかなか難しいです。だから専門家のところへ行ってセラピーを受けよう、となるのかもしれないですが。


しかし、本来、ナラティブセラピーとは、自分が自分の専門家である、という考え方をするものです。カウンセラーと何時間会って話しても、それは何十年という自分の人生の中のほんの数時間。当たり前ですが、自分のことは自分が一番、よくわかっている。これまでの困難も、どうやって乗り越えたかも、何が得意で、何が不得意かも、自分自身が一番よく知っているはずです。専門家にあるべき姿に正してもらうのではなく、自分自身で、問題に支配された人生の物語を、困難を乗り越えてきた力強い物語に読み替えていくのがナラティブセラピーです。


今回は、オンラインでしたが、事前に紙皿をテキストと一緒にお送りし、アートワークを取り入れました。自分自身が問題だと思ってしまいがちですが、そうではなく、「問題が問題である」ということを理解するために、「問題さん」を紙皿に描く、という外在化の作業です。例えば、「見捨てられ不安」とか「罪悪感」とか「自己否定感」といった自分を苦しめている問題を絵にするのです。しんどいとき、この絵を見て、これが自分を苦しめている問題なんだということに気づき、どうやってそれを乗り越えるのかを思い出す手がかりになります。

 

<アンケートより>

・紙に書きだす、絵を描く、話すことの大切さを改めて感じました。濃い一日をありがとうございました。


・それぞれのステップの質問もロールプレイでご指導いただきましたので、感覚がつかめました。問題が起こった時、自分で質問をしてゆくことにより、問題解決の糸口がつかめるような気がします。


・支援職としてとても貴重な学びの機会になりました。

 

援助職の方、自分のために学びたい方、さまざまな方に受講いただきました。

満席となってしまったので、受講いただけなかった方もおられるかと思いますが、また次回を楽しみにお待ちください。







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