7月3日(日)に表記のセミナーをオンラインで開催しました。
アメリカと日本という時差の関係で、どうしても午前中の3時間しか時間が取れないことが残念です。
短い時間ではありましたが、お二人の個人的な体験を交えた共依存からの回復、健康的な人間関係とはなにか、というお話は、とてもわかりやすく、心に響く内容でした。
両親からの虐待的な養育からスコットが依存症になっていくまでのこと、機能不全家族で育ったジュディが人の役に立つことで自尊心を満たしていたこと、だからこそ看護師という援助職を選んだこと。この二人がどのように依存症と共依存の問題から回復していったのか、そこから学んだことをわかりやすく伝えてくれました。
共依存的な人間関係、特に恋愛関係は、刺激的でゲームのような関係性です。燃え上がるような感情と共に、友人関係はすっ飛ばして、すぐに恋人関係になります。しかし、本当に親密で健康な関係とは、穏やかなものです。
①お互いを尊重しあう
②責任を果たす
③信頼しあう
④安全である
健康な関係性はこの4つで構成されているというお話は、とても納得のいくものでした。
夫婦に限らず、誰かとの関係が苦しいときには、この4つのどれかが欠けているのかもしれません。
相手はあなたのことを尊重してくれていますか?
いつも相手の責任ばかりとっていませんか?
相手のことを信頼できますか?
その人といるとき、安全を感じられますか?
ぜひ、これらを振り返ってみてほしいと思います。
今回は、ジュディさんのお話がとても印象的だったというアンケートが多くありました。
「誰かの役に立つことで存在することを許される」
そういう原家族での体験を抱えている方は、たくさんおられるのではないでしょうか。
共依存から回復することは、時間がかかりますが可能です。
セミナーやグループ、カウンセリングなどを活用して、少しずつ歩んでいきましょう。
スコットさんのお話は9月から始まる「アルコール問題に関わる援助者のためのトレーニングプログラム」でも聞くことができます。
ぜひ、お申込みください。
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