1月21日(土)の午後から、表記のセミナーを開催いたしました。
週末のお忙しい時間にセミナーに参加して頂き、ありがとうございます。
<アンケートより>(一部、編集しています)
・内容がとてもわかりやすく、図式も多かったのですっと理解できました。
・写真と実体験に基づいていたため、とてもわかりやすかったです。
・エクササイズの話がとてもよかった。わかっていたつもりになっていたところが、体感的に落ちた気がした。
・家族援助について改めて学ぶことができただけでなく、実際の現場で依存症本人や家族にそれをどのようにつたえていけばいいのかというところも知ることができた。
セミナーの内容に関するアンケートの結果を読ませていただきました。
おおむね好意的な評価を頂き、胸をなでおろしております。
アメリカの施設研修から戻ったのが2019年、それからずっと依存症治療施設の職員や電話相談の仕事をしながら、年1回のペースでセミナーを開催しているので、今回が3回目になります。
同じスライドを使っていますが、回を重ねる毎に、仕事の経験から得た何かが、少しずつ積み重なってゆくような不思議な感覚を覚えています。
ランチ治療センターでは、過去何十年もの間、毎月3日間、施設利用者の家族と援助スタッフが、直接向き合っています。
膨大な時間と経験の積み重ねが、プログラムを行う部屋の中で、常に渦巻いていました。
依存症という疾患は、家族との関係性を抜きに、その全体像を把握することは不可能な病気と考えます。
依存症者が、病気を抱えて、のたうち回る長い年月の間に、家族の方々も右往左往しながら心のバランスを崩してゆく光景は珍しくはありません。
家族プログラムは、どうしたら依存症者に酒や薬を止めさせる事ができるかというプログラムではありません。
依存症者が回復しようが、しまいが、家族の方々自身が、自分の人生を見失わないようにするためのプログラムなのです。
そして家族が、自分の人生を生きるのだと、真摯にプログラムに取り組み始めた時、その姿を見た依存症者は、自分自身の回復に取り組もうと考え始めるのではないでしょうか。
現実はそんな単純なものではないかもしれませんが、援助する側が理想像を失ってはならないと思います。
これからも自身の研鑽を積みながら、法人の仕事に邁進してまいりたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします。
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