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母娘の関係で悩んだら
第1章 機能不全家族の中の母と娘
「母から呪いをかけられているんです」
こんな衝撃的な言葉を口にする女性が少なくありません。母娘関係をテーマにしたセミナーでのひとコマです。
どうやら「呪い」というのは、子どもの頃から母親によってかけられ続け、大人になった今でも自分を支配し、運命づけているもののようです。
そして、この呪いから逃れたい、現在の生きにくさの原因は母親との関係性にある、そう自覚しはじめた女性が増えています。最近の「毒親」「毒母」ブームもその表れでしょう。
また、色々な方のお話を聞いていると、子どもの頃から辛かった、という場合と、大人になってからおかしさに気づいた、という場合があるようです。暴力、暴言、ネグレクトといった、いわゆる虐待的な関係だけではなく、
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教育虐待(過度な教育)
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健康虐待(過度な健康管理)
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過干渉
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厳しすぎる家庭内ルール
・・・など、一見、子育てに熱心に見えるような関わり方も不健全と言えます。
そして、問題があるのは母親だけではなく、父親がだんまりで、関りを持たない、ただいるだけの人であったり、家族全体が機能不全な場合がほとんどです。家族というのはひとつのシステムなので、問題があるとバランスをとろうとして全体が歪んできます。
子どもは無力ですから、生き延びるためには母親に従うしかありませんでした。しかし、大人になった今は、誰とどのような付き合い方をするのかは自分で選ぶことができるはずです。それなのになぜ、いまだに母親との関係に苦しむのでしょうか。そして罪悪感に襲われるのはなぜなのでしょうか。
子どもが成長するために必要なもの